31平均律アレンジに初挑戦したのですが…

 どうも今晩は。Hallucica です。

そろそろ雨の季節。高架下で雨垂れの音を聴き乍ら妄想に耽りたいですね。

 

 表題にもありますが、31平均律を使って既存の楽曲をアレンジしてみました。 

 

 若干古いですが、ZUN 氏制作の「東方神霊廟」 1面道中の BGM「死霊の夜桜」をアレンジさせて頂きました。

youtu.be

ZUN 氏による原曲は、それなりにアップテンポな四つ打ちの、重心の深いバスドラムとシンセベースに乗せられた、透明感の中にもピアノとサックスが美しく映える端麗な曲です。

今回は 6/8 拍子でジャズ調のアレンジを 31平均律で行ってみました。

 

和声理論の応用がし易い 31平均律

如何でしょうか?「31平均律」と言いつつも然程強烈な違和感は感じないと思います。

或いは、所々の和音に聴き慣れ無さを感じた方もいらっしゃるかも知れません。

 

 31平均律に就いての詳細な説明は長くなって仕舞うので割愛させて頂きます*1が、音律としては然程広く聴かれている音楽とかけ離れたものではありません(勿論、使い方にも依ると思いますが)。

 31平均律では、純正な、つまり奇麗に響く長三度や短七度を 12平均律よりもかなり良い精度で近似することが出来ます。完全五度の精度は 12平均律に劣りますが、充分許容出来る範囲だと思います。

したがって、31平均律には既存の和声理論やコード理論を直に応用出来、且つより「純正な」和音を扱う事が出来るのです。

 

 今回のアレンジも、12平均律で原型を作った後 31平均律で書き直す、という手順で仕上げました。また、31平均律では全音の間に 5つ、半音の間に 3つの音が入るので、クロマチックな旋律をより滑らかにする事も出来ます。

 

 ただ、まだまだ僕の技量が足らず今回のアレンジは 12平均律と余り差の無いものになってしまいました…今後研究を積んで腕を上げたいと思います。

 

 それでは今回はこの辺りで。ありがとうございました。

*1:31平均律については今後連載をしていく中で詳しく紹介しようと思います。